松浦正浩先生「交渉を科学する」@東大UTalk
今日は東大の研究者が、東大内のカフェでトークするというイベント「UTalk」に行ってきました。(写真を見るとなぜか僕だけニヤけています。なんでいつもこうなんだろう・・・)
今日は松浦正浩先生が「交渉を科学する」というテーマで1時間講演。交渉学の基礎から入り、松浦先生が現在取り組まれている「共同事実確認」という社会的合意形成手法のお話も聞くことができました。(共同事実確認についてはこれが詳しい)
「共同事実確認が成立するケースはそれほど多いとは思えないのですが・・・」という僕の質問にも、事例を交えて丁寧に答えていただきました。この手法は「場を設けることによって科学的分析の過程を明らかにする」ことが狙いのようです。僕自身の研究課題としても、社会的合意形成手法として討論型世論調査と共同事実確認の手法を比較することにも取り組んでいきたいと思います。
松浦先生がご著書『実践!交渉学』(ちくま新書)を持ってきてくださっていたのでパラパラ読みましたが、新書としては学術的な内容もしっかりと入っていて、かなり勉強になりそうでした。すぐに注文。
あと松浦先生が持ってきていらっしゃった、留学時代のハーバードの交渉学テキストがやばかった。参考文献リストとか論文とかががっちりまとめられていて、1ページ目には担当教員の挨拶文。この大学教育のクオリティを見ると留学せずにはいられませんね・・・。
最後に。先生が「MITから帰ってきて大手シンクタンクに入った。自治体の都市計画系イベントのチラシをつくる仕事が多かった。4年勤めてこのままじゃいけないと思って、仕事を辞めてMITに戻った」と仰っていたのが印象的でした。先生は、「シンクタンクは顧客が持ってきた仕事をやるところだからしょうがない」と仰っていましたが、チラシづくりはMIT帰りの人がやる仕事じゃないですよね。シンクタンク、行くの止めようと思いました(苦笑)
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