大学院生が、本に対する「偏狭の愛」をプレゼンするイベント、hoooon!
7月5日(木)に、実業家で書評ブロガーとしても著名な橋本大也さんのお招きで、初めての出張イベントをやってきました。
左端が大也さん。
お若いので僕らと並んでいると院生に見えるかも(笑)
今回の出張hoooon!のオファーは、「院生チームが4人でブックジョッキーを行ったあと、大也さんを中心とするプロ読書家チームがブックジョッキーをやる」というもの。このオファーを見て、これは勝負を挑まれたな、と・・・(笑)
社会人の方からすると、「院生がなんかおもしろそうなイベントやってるな」というくらいの印象で、僕らのブックジョッキーの内容そのものにはあまり期待されていないだろうと思いました。僕らとしては、「見てろよ、度肝抜かせてやるぞ」とめちゃくちゃ気合いが入っていたわけです。
そんなところに、大也さんからプロ読書家チームの編成が届きます。メンバーには、フリー編集者の仲俣暁生さん、メディア・アーティストの江渡浩一郎さんが入っているじゃないですか…。相手に不足なし。というか、すごすぎ。さらに気合が入った反面で、正直びびりました。
そんな感じで興奮と緊張が入り交じる不思議なテンションで会場の赤坂に向かいました。通常のhoooon!は立川のクラウドカフェで開催してます。いつもは東京の片隅で密かにやっているわけですが、今回の会場は東京のど真ん中の赤坂。立川で調子に乗っていた僕ら大学院生は、大人の街・赤坂の雰囲気に飲まれて、道に迷いながら時間ギリギリに会場に到着(笑)。
会場に着くと、いきなりプロ並みの音声&映像機材のセットがどーん。
写真左はzerobase代表取締役社長の石橋秀仁さん。
挨拶もほどほどにスタンバイ。4人で並ぶとこんな感じに。
ここはスタジオか(笑)
下西風澄(東大大学院D1/科学哲学)
一気に観衆を引き込むスーパーなBJを披露。
下西のBJはめちゃくちゃハイスピード&ハイコンテクストなのがウリ。社会人の方はなかなかこういうタイプに出会わないと思うので、一発目に彼の本気をガツンとかましてもらい、一気にこちらのペースに引きこもうとう狙いでした。
この作戦は奏功します。彼は「これまでの認知科学では人間の心や意識の生成には脳よりも身体が大きな役割を果たすとされてきたが、この本は生物学やロボット工学の事例を出しながら、人間の心というものはもはや身体の制約も超えて人間の外側=
よっしゃー!
って感じでした。
僕らのクオリティなら大丈夫だという根拠なき自信はあったのですが、やっぱりめちゃくちゃうれしかった。あの光景は目に焼き付きました。でも、それで僕自身舞い上がってしまって、次の本はあんまりうまく紹介できなかったんですが(苦笑)
松原真倫(慶應SFC大学院D2/政治学)
アウトロー大好き。2冊目に宮崎学の『法と掟と』を紹介。
石橋一希(首都大大学院M2/都市計画)
緊張でBJ中に本を落とす。チーム最年少のご愛嬌ってことで!
連勇太朗(慶應SFC大学院D1/建築)
揺るぎなき自信。赤瀬川原平『東京ミキサー計画』で連節炸裂。
僕らの後は、大人チームによるBJ。本のセレクトも、紹介の仕方も渋くて良かったです。言葉がゆっくりと体全体に染み渡っていくようなBJが聞けました。いつになったらああいう話し方ができるようになるんだろうか。
左から橋本さん、仲俣さん、岸正也さん、江渡さん。
豪華メンバーの貴重なショット。
今回の出張hoooon!で、僕ら以外の方のBJを初めて見て、改めて僕らのBJの強みはどこにあるのか考えました。
スピード感、リズム感、グルーブ感。そしてそれらが重なったときに生まれる場の緊張感。
それが僕らのBJの最大のウリだと思います。昨日もBJをやりながら、場がギリギリ引き締まっていくのを感じました。
早いスピードで密度の濃い情報を一気に出す。これを各自が文脈を繋ぎながら連続して行なっていくことで、緊張感の糸を紡ぎだす。hoooon!がイベント後半に盛り上がっていくのはこういうところに要因があるんじゃないかと思います。
hoooon!を生で見ていない方には緩いイメージで捉えられることが多く、昨日も大也さんや仲俣さんが「予想外の緊張感でびっくりした」とおっしゃってました。このギャップは萌えなのか、どうなのか・・・(笑)。気になってきたぞーって方は、ぜひ一度体感しに来てください。
実はこのイベント、
次回13日が最終回です。
ラストチャンスでございます。
ご予約はこちらから。
メンバー一同お待ちしております。
今回のBJ4人。
助友文香(首都大院M2/空間デザイン)を加えた5名で活動中です。